藤沢市市民活動推進センター 藤沢市市民活動プラザむつあい

春が来る(なぜなにNPO vol.189)

暑い夏が予想以上に長く続いたその先に、一気に寒い冬がきました。そして3月は、寒いと思ったら、夏日が来たりして、何とも落ち着かない1年でした。

それでも、庭の梅の木は満開になり、鳥たちの格好のえさ場となっていました。今は明るい緑の新芽がスクスクと芽吹き太陽に向かって目を覚ます気配です。

誰にでも節目の年はあるもので、もしかしたら、2024年は私にとって大きな節目となった年となりました。10年間お世話になったお仕事を卒業することが決まりました。

大変さみしい気持ちはあるものの、終わらなければ始まりは来ないという考えのもと、再び新しいことにチャレンジできると思うと、例年になくワクワクした気持ちが湧いてくる実感が体全体を包んでいます。

物事の継続性や持続性はとても大切ではありますが、そこに必要以上の執着は必要ないのかもしれません。

最近の活動相談では、組織の解散や改変、合併など、ともすれば、ネガティブな相談に見られがちな案件が見受けられます。

しかしながら、ご相談を持ち掛けている皆さんは、現状を憂うことではなく、先の楽しい未来を目指して一歩前に動き出すための前向き相談にされている傾向があります。

私自身も、10数年前に卒業した社会教育委員を再度お引き受けし、社会教育と生涯学習のあり方を今一度考え直し、市民が望む社会を自らの手で創り出そうとする、いわゆる市民活動を正面から捉えなおし、今後の支援活動への礎にできると良いと考えています。

とあるきっかけで、教育心理学という学問と出会いました。

そもそも、社会学や福祉、心理学などの知識がほとんどないままに走り抜けてきましたので、少し落ち着いてそれらの学習を自主的に進めていきたいとも考えています。

茶道や武道の修行のプロセスを表す言葉として使われている「守破離」という言葉があります。物事の型を知り、その型を破るように発展させ、独自のスタイルを活率していくことだと言います。

やはり一旦型を理解しなければ、次の一手は見つかりません。

ひとりのアクターとして学び直しが必要な時を迎えた2024年度でした。桜ももうすぐ満開になります。しばらくお花見もしていませんでしたので、新しい年度の幕開けに乗じて、久しぶりに満開の桜を見に出かけようと思います。(て)