藤沢市市民活動推進センター 藤沢市市民活動プラザむつあい

メタバースに触れる日がくる(なぜなにNPO vol.171)

コロナ禍の真っただ中の2021年12月、政府の規制改革推進会議で出された「当面の規制改革の実施事項」の「大学設置基準等の見直し」の中で、「文部科学省は、オンライン授業と対面授業の二項対立から脱した質の高い教育を実現するため、オンライン授業・対面授業双方の質保証の在り方を検討するとともに、学生個人に応じた教育の実現に資する学びの形式の多様化や技術革新によりメタバースを活用した授業等従来のオンライン授業・対面授業の区分を超えた授業が活用されるようになることなども想定し、学修者本位の学びを実現する観点から、オンライン授業の卒業単位への算入上限の削除の可否を含め、在り方を検討する。」という記述がありました。

当時、大学の教員をしていた関係で、急速に授業形態が変わり、オンライン授業がようやく身についてきたところの発表に、「メタバースを活用した授業」は、想像もつきませんでした。

メタバースは、ショッピングや美術鑑賞をはじめ、ボランティア募集まで新しいコミュニケーションツールとして日々拡大しています。

そもそもメタバースは、「Meta」と「Universe」から作られているといわれ、「Meta」という言葉は「異なる次元からの観点」や「超越した」などの意味合いを持ち、「Universe」は「宇宙・世界」を意味することから、メタバースは目の前の現実や次元とは異なる現実や次元の世界を指すとのこと。

所属しているNPO法人でもメタバースやVRを活用した障がい者の生涯学習企画事業が本年度より始まりました。

市民への障がい理解の学習機会の提供を、メタバースを活用することにより、障がいの有無にかかわらず、多様な参加者が集まりユニバーサルな学びの場を創ることを目的に『Fujisawa メタパラダイス of Arts』を11月12日(日)にサンパール広場ガーデンパークで開催します。

現在、神奈川県内だけではなく、全国から障がい者のアート作品をメタバース会場で展示するため、募集しています。

リアル会場では、アートと音楽のワークショップ、VRゴーグルを使っての体験会など、メタバース会場では、藤沢市の公式キャラクター「ふじキュン♡」の仕掛けたっぷりのイベントや、文科省アドバイザーの引地達也先生(みんなの大学校学長)をお迎えし、障がいについて知って学ぶフォーラムを展開する予定です。

文部科学省や神奈川県、藤沢市の後援もあり、安心して新しいコミュニケーションツールに触れるまたとないチャンスです。勿論オンライン参加も大歓迎です。少しの時間【目の前の現実や次元とは異なる現実や次元の世界】を、のぞいてみませんか。(て)

Fujisawa メタパラダイス of Arts公式サイト