藤沢市市民活動推進センター 藤沢市市民活動プラザむつあい

市民活動が動き出した(なぜなにNPO vol.187)

12月から1月にかけて民間助成金の選考のための申請書がどさっと届いた。明らかに申請数は昨年度よりも多いことがわかる量だ。

読み進めていくと、2020年以降に発足した団体の申請がいくつかあり、目に留まった。勿論、旧知の組織の活動はしっかりストーリー性があり、期待できる申請事案は多い。

2019年度末から始まった、新型コロナの蔓延による行動制限から丸2年が経ち、温めていたプランを実行に移す機運の高まりを申請書のページを繰りながら感じた。

桜の咲くころにこの活動の応援ができると思うと少しワクワクしてきている自分がそこにいる。楽しみなことが少し先にあることは精神衛生上とても良いことなのがよく分かった。

最近、教育心理学という学びのジャンルを教えていただいた。

学ぶことには、不安があり、その不安が人を発達させる。しかしながら不安のままでは学びを躊躇することになるため、その学びの不安を払拭するために、取り組む環境をつくることが大事になる。そして、学び合い、支え合う仲間が必要で、更にその練習も必要とのこと。

少しずつ動き出す気配を感じる時期だからか、ボランティア育成研修を依頼されることが多くなってきた。これも市民が自主的に動き出す環境づくりなのかもしれない。

ある大学のボランティアセンターに、ボランティアの相談をしたところ、コロナ禍以降、ボランティアを希望する学生が少なくなって、少し頑張ってPRしていこうと思っている。とのお返事が返ってきた。

すっかり変わった学習環境での学びが続いていて、抜け出せない学生も多いようだという。対面での学びに不安が隠せない学生もいるとも言っている。

一時的な現象であれば良いと思う。私の周りで元気に活動を再開している「オトナ」の皆様のしなやかさは目を見張るものがあり、その先輩各位を見ながら、新規の活動を開始している若い市民活動の担い手に大いに期待している。

これからも、学びの環境と活動の環境を両輪で回すことのできるよう、進めていきたい。新しい年が始まりました。市民活動の動きを今後も精一杯応援させていただきます。(て)