藤沢市市民活動推進センター 藤沢市市民活動プラザむつあい

「社会教育」と「市民活動」の深い関係(なぜなにNPO vol.186)

2024年度より「藤沢市社会教育員」として再び活動を開始することになった。

思えば、約20年ほど前に8年間社会教育委員として、藤沢市内のみならず、様々な社会教育の施策について学習の場を与えていただき、意欲的に動いていた。市民活動推進センターが2001年に開設されて間もなく、教育委員会から声を掛けていただいたことによるものだった。 

藤沢市の市民活動は、市民の社会教育活動つまり、生涯学習活動の発展形も多く、密接な関係を持っている。

その通り、市民活動はテーマ型の活動となっているが、特定非営利活動の種類の中で、他の市町や全国的にボリュームゾーンである福祉の分野と並んで、社会教育分野が多いことが当時の特徴だったことからも良くわかる数字が出ていた。ボランティア活動として活躍している市民の数も多かった。

当時は、「NPO」の言葉はもとより、「市民活動」という言葉の理解はそれ程進んではなく、生涯学習の成果の発揮場所や行動場所として、考えていったり、説明したりで 、馴染んでいったようだ

社会教育委員として、公民館をはじめとする、藤沢市内に点在する特徴ある歴史的な学びの拠点や史実を見学や調査を通じて学び、プランに移す作業に継続的に関わることができた。

とても貴重な経験で、それをなくしては、現在の市民活動支援への知識はとても足りることはなかったように思う。

藤沢市は、市民活動推進センターを開設したときと同じ時期に、「生涯学習大学」を開設し、市民の学びの拠点を整備し、数多くの藤沢市の事情をよく知る市民を輩出していった

生涯学習とは、社会教育も含め、学校教育や家庭教育、文化活動、スポーツ活動、レクリエーション活動、ボランティア活動、企業内教育、趣味など、さまざまな場や機会において行われる学習を指し、藤沢市生涯学習大学は、中でも社会教育の一環として、学習活動の成果により生活の向上に取り組むことや、受講生同士の交流を通じてつながることで、「仲間づくり」から「地域づくり」、「まちづくり」へと進めることを目的としている

改めて、2024年の生涯学習プランの成果報告書を見ると、市内各地で意欲的に活動している市民の姿が目に留まり、コロナ禍を超えた市民力は、少しずつエンジンがかかってきたようだ。

社会教育と市民活動をより密接に関係づけることで、市民へのアプローチがしやすくなることは実証済みなので、改めて社会教育委員としての動きも加味し、市民活動の推進に向けた方策を企画し推し進めてまいります。

今年は巳年です。「巻き込む力」を高め、引き続き活動を続けている皆さんと共に歩んでいくことをお約束します。よろしくお願いいたします。(て)