参加費:一般500円、会員無料
情報No.111287
奈良県明日香村のキトラ古墳の石室天井に描かれたキトラ天文図については、テレビや新聞などの報道でご存じの方も多いことと思います。
この古墳は飛鳥時代の持統天皇の御代に造られたものですが、キトラ天文図の元図がいつどこで誰によってどのような経緯で描かれたのか、またその元図がどのようなルートで飛鳥時代の日本に伝わったのかはまったく分っていません。
文化庁によるこれまでの調査では、キトラ天文図には現代天文学の目から見て多くの誤りのあることも指摘されています。
講座では、この天文図の元図が武則天という女帝が統治していた唐(当時は「武周」王朝でした)の洛陽で、紀元前千年頃の古代中国の歴史をもとに描かれたものであって、ヤマト朝廷がそれに手を加えて、天孫降臨日の日の出のときの天体配置(太陽と月と星座の配置)にしたものであることを紹介します。
『日本書紀』に記録されている天孫降臨がいつのことであったか、謎に包まれたキトラ古墳の被葬者が誰なのかも併せて明らかにします。
※申し込みはこちら