人の眼は、日向、 日陰、 夕焼け、 人工光と変化する光環境下でも、わずかな色の違い を検知し、果物の熟れ具合や、 人の顔色等を判断できるように進化し、高度な社会生 活に貢献しています。
さらに眼から得た情報や感動を記録し他の人と共有するために、 絵画をそして写真と いう技術を獲得しました。 最近ではデジタル技術が写真に組み込まれ、 スマホで瞬時 に時間・空間を超えた画像共有が可能になりました。
眼は静止している外界を見るときも、常に眼球を微小に動かしながら外界全体を理解 し続けています。 カメラはシャッターを押したときのその瞬間を光学像として記録し ます。この違いが写真システムに大きな制約を与え、また写真ならではの特徴を与え ています。
私は長い間、写真会社で画像に関わり、 眼の能力の奥深さを感じてきました。 そして 眼を含めたトータルシステムの向上を目指してきました。 今回は眼の能力を含めた、 写真システムについてお話しします。