
参加方法
会場の定員は100名です。会員以外の方は事前にお申込みをお願いします。
参加費:一般500円 会員無料
PDF情報No.114237
千宗旦、利休の孫として戦国末期から近世初頭に生きた茶人である。秀吉の聚楽第における「お成りの茶事」にも喝食宗旦は利休の手伝いとして出ていた。自害直前の祖父に大徳寺門前で挨拶したのが、14歳の彼の心に深く刻まれていったはずである。父の少庵もまた会津で不遇な生活を余儀なくされた。
宗旦から息子等に出した手紙240通が表千家不審庵に伝わっている。先妻妙宗の子宗拙・宗守、後妻宗見の子宗左・宗室への、くどい程の心配をする記述は、「親」とは何か、ということを考えさせれられる。また宗旦の多彩な交友の軌跡を知ることもできる。宗旦の家族への想いとその行動力の発露と言える。人との「縁」が今に繋がる「三千家」を生み出した所以なのである。