藤沢市市民活動推進センター 藤沢市市民活動プラザむつあい

vol.154

 先日、神奈川県内のとある市役所の新任研修で「協働」に関する研修を行いました。新卒の方ばかりではないようでしたが、打ち合わせの中で「Z世代の皆さんですね」と話題に上りました。2021年頃からインターネットやテレビなどで見かける機会が急激に増えた「Z世代」という言葉。世代をくくるものであり、若者世代を指していることは知っていても、具体的な年齢層や特徴までは知りませんし、「Z」というからには「X」や「Y」が存在しているのでしょうか。調べると、『ハンガリー人の写真家ロバート・キャパ氏が、新世代の若者のことを「X世代」と呼んだことから派生しました。』との記述を見つけました。1965年~1980年ころに生まれた層を指し、情報源がテレビや雑誌などで、デジタル情報を得る環境も徐々に手に入れることができた世代。その後1995年ころまでに生まれた層が「Y世代」。「ミレニアム世代」ともいうようですが、物心がついてきたころからインターネット環境が揃いはじめ、それを駆使して情報を手に入れることができるようになってきていることから、デジタルネイティブやデジタルパイオニアと言われてきています。情報のシャワーを浴びていることから、多様性を認め合うという社会的な感性を持っていることも特徴といわれています。この世代まで、日本では独自の言葉を使っていました。
 特に「団塊の世代」は印象的で、政治家であり小説家の堺屋太一氏の戦後生まれの主人公たちが終身雇用中での生き抜くさまを題材にした「団塊の世代」からきているという説があります。その後、「新人類世代」「バブル世代」「団塊ジュニア世代」「ゆとり世代」など、2000年にかけて日本では独自の様々な言葉で世相を表した世代名が使われていました。近年グローバル化が進み、いよいよ「Z世代」という表現を日本でも使うようになりました。2010年頃までに生まれた皆さんを呼ぶようですが、この世代の特徴は、生まれたときからインターネットが身近にあり、操作にも慣れていて、SNSを活用した人的交流(コミュニケーション)、Webを使った情報収集や購買行動などへの活用に長けていて、真のデジタルネイティブと揶揄されています。また、注目されている要因として、世界人口に占める割合が30%超と言われていることもあるでしょう。
 さて、この世代論と市民活動とは関係があるのでしょうか。マーケティングの観点からは、共通の時代背景やインフラ整備の進捗により、世代間での考え方や価値観を比較することで、サービスや商品の質や内容、広告や伝え方などの戦略を立てるときに使います。この考え方は、市民活動でも支援者や受益者へのアプローチに同様に活用することができます。組織に関わる人材の悩みは、組織の課題の約半分を占めています。どの世代にどのようにアプローチしていくと効果が上がるかを、世代ごとの特徴を踏まえて戦略を立ててみてはいかがでしょうか。因みにその次の世代を「α世代」というようです。どのような価値観や考え方の世代なのか、少し興味が湧いてきました。(て)

掲載日:2022年4月