NPO法人の広報物デザイン｜伝わる色使いのコツ

ポスターやチラシなど広報物を作成する際、デザインに悩むことも多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、効果的に伝えるための配色のコツについてお伝えします。

ポイント1：配色比率は70：25：5 に

デザインの世界では、色の面積比を「70%：25%：5%」にすると、バランスの取れた配色になるとされています。

まず、全体の70％を占める「ベースカラー」は、背景や余白などの基調となる色です。デザインの印象を大きく左右するため、落ち着いた色や視認性の高い色を選ぶとまとまりが生まれます。

次に、25％の「メインカラー」はデザインの主役となる色で、見せたい情報やコンテンツを引き立てます。ブランドカラーやテーマカラーをここに使うのが一般的です。

そして、残りの5％の「アクセントカラー」は、目立たせたい要素に少量だけ使用することで視線を誘導したりする効果があります。

デザインに慣れていない場合は、まずこの黄金比率に沿って色を配置するだけでも、視認性が高まり全体のバランスが整った印象になります。

多様性が重視される時代とはいえ、広報物ではターゲットを明確に設定することが大切です。

年齢や性別、ライフスタイルなどの属性に応じた「望ましい配色」を押さえることで、よりメッセージが届きやすくなります。

一般的な傾向として、女性向けには柔らかい印象を与えるパステルカラー、男性向けには落ち着きを感じさせる寒色系が選ばれることが多く、ターゲット層の共感を得やすいとされています。

また、シニア層を対象とする場合は視認性を重視した高コントラストの配色が効果的です。背景と文字色の差を大きくし、色の明度差をしっかりと確保することで、読みやすさが向上します。

これらはあくまで一般的な傾向ですが、届けたい層を意識することで色選びの方向性も明確になります。

配色を考える際は、視覚障がいをもつ方にとって見分けにくい組み合わせを避ける配慮も必要です。

特に、明度や彩度が近い色同士は識別しづらく、情報が正しく伝わらない可能性があります。

神奈川県のホームページでも、「色使いのガイドラインサインマニュアル」が公開されています。

見分けやすい配色や、その逆の見分けにくい配色についてもまとめられているので、広報物を作成する際はぜひ参考にしてみてください。

藤沢市内のNPOや市民活動団体、ボランティア団体で広報の仕方に困りごとやお悩みがありましたら、ぜひ市民活動支援施設までご相談ください！