NPO法人のための広報|プレスリリースの配信方法・書き方を解説
新しい事業を始めたり、イベントを開催したりする際、「もっと多くの人に活動を知ってほしい」「地域の人に関心を持ってほしい」と感じることはありませんか?
情報発信の手段としては、NPOや団体のWebサイト、SNS、紙媒体のチラシなどがありますが、より広く、効果的に伝え場合におすすめなのが「プレスリリース」です。
そこで本記事では、NPOの広報担当者が知っておきたい、プレスリリースの配信方法・書き方について解説します。
プレスリリースとは?
そもそもプレスリリースとは、企業や団体が、報道機関(新聞、テレビ、Webメディアなど)に向けて、新しい情報(新商品、新サービス、イベントなど)を発表する文書のことをいいます。
報道機関がこの情報を元にニュースとして取り上げることで、社会に広く伝えることを目的としています。
NPOがプレスリリースを活用するメリットとしては、次のとおり。
・団体の認知度向上につながる
・支援者・寄付者・参加者の拡大につながる
他にも、地域の社会課題を伝えることで共感の輪を広げることができます。
このように、NPOやボランティア団体にとってメディア掲載は活動の大きな後押しになるのです。

プレスリリースの主な配信方法
懇意にしているメディアがある場合は、直接メールや電話などで相談してみるのも一つの手段ですが、ない場合は、以下の方法でプレスリリースを配信するのがおすすめです。
記者クラブへの持ち込み(投げ込み)
市役所や県庁に設置されている「記者クラブ」は、各種報道機関の出先機関として、プレスリリースを受け付けています。
特に、地域に根ざしたNPOの活動や市民向けのイベントは地方紙や地域メディアと相性がよく、掲載されやすい傾向があります。
手順
1. 事前に電話で受付状況や必要部数などを確認する
2. 訪問日時を伝える
3. 紙のプレスリリースを直接持ち込む
※連絡先が不明であれば、代表連絡先に問い合わせて取り次いでもらいましょう。
配信サービスでの配信
全国の報道機関に情報を届けたい場合は、プレスリリース配信サービスを使うのが効果的です。
特にSNSのフォロワーが少ないNPOや団体は、積極的に活用してみましょう。
代表的なプレスリリース配信サービス
・PR TIMES(非営利団体向けプランあり、詳細はこちら)
・valuepress(無料お試しプランあり)
・@プレス
・共同通信PRワイヤー
どの配信サービスを使う場合でも、基本的に流れは同じです。
まずは、配信サービスのWebサイトにアクセスし、登録申請を行いましょう。その後、配信サービスによっては登録審査が実施され、アカウント開設となります。

プレスリリースの書き方
アカウントを開設し、プレスリリースを配信できる状態になったら、実際にプレスリリースを書いていきます。
プレスリリースを書くうえで最低限必要な要素(構成)は、次のとおり。
・タイトル
・リード文
・本文
・画像
・連絡先
それぞれポイントを解説します。
タイトル
タイトルは長くしすぎず、リリースの主旨が伝わるように意識しましょう。地域名など検索されやすいキーワードを含めると、より報道機関の目に留まりやすくなります。
リード文
リード文とは、本文に入る前に「このリリースにはこんなことが書いてある」という大まかな内容を伝える文章です。できるだけ簡潔に、全体像がわかるようにしましょう。5W1Hを意識して書くと、抜け漏れなく要点を伝えられます。
本文
多くの記者や編集者は、毎日数十、数百件ものリリースに目を通しています。そのため、本文が長すぎると、取り上げてもらう確率が下がってしまう可能性があるのです。過不足なく情報を伝えつつも、冗長にならないように注意しましょう。
なお、実際に報道機関に取り上げられるかどうかは、公益性やニュース性をどう表現するかによっても変わってきます。そのため、自分たちが表現したいことではなく、あくまでも「メディアの担当者が取り上げたくなるか」という観点を意識して書くことが大切です。
画像
視覚的にも訴えられるように画像はできるだけ入れましょう。事業や活動の様子がわかる写真があれば、必ず添付すること。もしなければ、内容に沿ったイメージ画像をフォトストックから選定して添付するのもおすすめです。
連絡先
報道機関のお問い合わせに対応できるよう、団体名、担当者名、連絡先などを記載します。
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